寺山紀彦―クリエイティブな世界を縦横無尽に駆け巡る
建築、デザインの知識と経験、溢れるほど豊富なアイディア、そして緻密で正 確な手作業を武器とする寺山紀彦は、今確実に自己の世界を確立しつつある。まさ に今最も注目すべきアーティストと言えるのである
建築、デザインの知識と経験、溢れるほど豊富なアイディア、そして緻密で正 確な手作業を武器とする寺山紀彦は、今確実に自己の世界を確立しつつある。まさ に今最も注目すべきアーティストと言えるのである
アジアの切り絵は、ヨーロッパでは知られていなかったが、中国ではすでに西暦450年頃から「剪紙(せんし、ジエン・ジー)」と呼ばれた切り絵文化があった。初めのうちは、絹や金箔などを切って髪飾りとしてつくられたようだが、時代が進み、紙を素材とした剪紙が庶民の文化の中でも広がるようになった。
日本でアートと工芸を区別し始めたのは、明治期に入ってからのことである。 そして今なお、その領域は曖昧で、工芸なしにはアートは語ることができず、またその反対も然り。まさに独特な世界を繰り広げる、日本の工芸に今回の展示は焦点を当てる。 日本の工芸作品は、人の五感のすべてを刺激し、ふつふつと 喜びを湧き上がらせてくれると私たちは信じている。