オープニング 2015年11月5日 18時から21時
展示会期 2015年11月6日〜12月23日
日本でアートと工芸を区別し始めたのは、明治期に入ってからのことである。
そして今なお、その領域は曖昧で、工芸なしにはアートは語ることができず、またその反対も然り。まさに独特な世界を繰り広げる、日本の工芸に今回の展示は焦点を当てる。
日本の工芸作品は、人の五感のすべてを刺激し、ふつふつと
喜びを湧き上がらせてくれると私たちは信じている。
MICHEKO GALERIEでは、常に幅広く、またアートと工芸の領域を超えた作品を展示してきたと自負している。
今年最後のこの展示では、陶芸、ガラス、金属、漆、そしてその他日本の伝統的な素材を使ったユニークで、楽しく、美しい作品群を紹介したい。さらに、昨年のこの時期の展示同様、クリスマスのプレゼントにも最適な品々を揃えた。
十八番とは、得意の芸や技のことを称す言葉である。
工芸でもあり、またアートでもある、というこの日本の領域を超えた作品はまさに日本の十八番である。
今回この展示に参加をしている作家達は、日本の知名度の高いギャラリーで、多くの展示をこなし、 海外での展示まで手が回らないという状態であるにもかかわらず、参加をしていただいた方々である。
日本では「使えるアート」としての工芸の人気が大変高く、すばらしい作品は、日本国内で販売済みとなってしまい、海外にその作品を紹介されない作家も多くいるのが現状である。
今回その作家達が、私たちMICHEKO GALERIEのために時間を割いて作品を用意してくださったことに、感謝すると共に、多くの方々にこれらを見ていただけることを嬉しくかんじている。
工芸作品は、 手に取って手触りを感じ、また作品の表情をいろいろな角度から見ることによって初めてその良さを知ることができる。
どうぞ展示にいらして、ご自分の目で、ご自分の感触でこの展示を味わっていただきたい。私たちは、みなさんが日本をより身近に、さらに日本の十八番である工芸を深く感じ入ってくださることを確信している。