Opening: January, 7 – 6 pm. until 9 p.m.
Exhibition: January, 8 until February, 13 2016

日本のアーティスト、サガキケイタは可愛いイラスト、いわゆる「落書き」のような小さな線描きを集めに集めて大きな作品を作り上げる、独特の作家である。
彼の作品の多くは、世界的に有名なアート作品、例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最期の晩餐」、葛飾北斎の版画作品などを題材に取り上げ、小さなイラストで埋め尽くしながらそれらの有名作品を新構築する。

1984年生まれのサガキケイタは、何百という小さく可愛らしいイラストのような線描で新しく、しかも複雑で込み入った世界を作り上げる。彼の作品は、自然界の物全てが様々な要素から成り立っているというアリストテレス的な概念をよく説明しているように感じる。

サガキケイタの素晴らしい作品を初めて目にすると、可能な限り近くに寄ってみたいという欲望にかられる。
一見すると、パリのエッフェル塔やダヴィンチの最後の晩餐の作品のような誰にも知られ、愛されている絵画や場面をただモノクロで描いたかのようにかんじてしまう。彼の描く、そうした有名な場面や絵画のモノクロ作品には実は信じられないような緻密さが隠されている。彼の作品は、そのポートレイトの顔に、あるいは作品の中の風景に思いの外びっしりとした細かさ、まるで顕微鏡で覗いたかのような世界が描かれているのである。

サガキケイタの作品の中心的概念はそのコンポジションにある。彼が新しい作品を作り始める際は、スケッチなどをせず、直接ケント紙等に描き始めるのである。彼の創造性の赴くままに作品は構成されていく。薄い線と柔らかな影を使ってサガキケイタは個性的で厚みのある風景や場面を描き、何百、何千という生き生きとした人間、動物が入り混じった世界をその作品に注ぎ込んでいく。
しばしば彼は、一つの作品の中に一体いくつの人間や動物たちがかくされているのか、という質問を受けるようだが、彼はその質問には答えない。
時に2〜4メートルの大作を前にして、数えることへの意味は果たしてあるのだろうかと、彼は言う。

サガキケイタの本領を発揮している作品は、漫画やグラフティに影響を受けた、仏教的世界観を表す曼荼羅にある。彼は学生時代、教科書を漫画の落書きで埋め尽くしていたそうである。
こうした技術的な背景の他にかれの深い次元を感じることができる。
彼の美的、物理的な構造的基盤は、部分と全体の関係を示唆するメレオロジーからきている。
この科学的探求の基本的な考え方は、物事を小さな部分から説明することができるかどうかを調べることにあった。サガキケイタは、それを芸術的観点から取り上げ、私たちに部分と全体の関係性を思い出させてくれているのである。